【漫画おすすめ】孤高の天才登山家の足跡を追うと世界一高い場所に着きます『神々の山嶺』

漫画紹介

どんな漫画?

今回紹介する漫画は、夢枕獏先生による原作小説を

谷口ジロー先生がコミカライズ化した『神々の山嶺』です。

さんれいと書いていただきと読みます。

本作は、同名の原作小説(集英社文庫から発売)を原作とした山岳漫画であり、「ビジネスジャンプ(集英社)」にて連載、完結している作品です。

漫画としての評価も高く、文化庁メディア芸術祭マンガ部門「優秀賞」を受賞しています。

あらすじ

メンバー全員が45歳以上で構成される中年のエベレスト登山隊は、2人の滑落死者を出し失敗に終わる。遠征に参加したカメラマンの深町は帰国する隊員と別れ、あてどなくカトマンズの街を彷徨う中、ふと立ち寄った古道具屋の店先で年代物のカメラを目にする。

エベレスト登山史上最大の謎とされているジョージ・マロリーの遺品と見た深町は即座に購入するが、カメラは宿泊先のホテルから盗まれてしまう。カメラの行方を追ううちに、ビカール・サン(毒蛇)と呼ばれる日本人から盗まれた故売品であることが判明するが、故買商からカメラを取り戻すために深町の前に姿を現したビカール・サンは、かつて日本国内で数々の登攀記録を打ち立てながら、ヒマラヤ遠征で事件を起こし姿を消した羽生丈二その人であった。帰国後に羽生の足取りを追った深町は、羽生が登山家としては既に峠を越した年齢でありながら、エベレストの最難関ルートである南西壁の冬季単独登攀を目論み、その最中にカメラを発見したことを察知する。恋人との生活も破綻し目標を見失いかけていた深町は、羽生の熱気に当てられるようにカメラの謎と羽生を追い始める。

Wikipedia:神々の山嶺より引用

物語は、カメラマン「深町誠」の視点で進行し、天才クライマー「羽生丈二」を足跡を辿りながら彼の人物像に迫っていきます。

そして、深町の目を通して山の魅力や「魔力」に引き込まれていくお話です。

モデル

本作に登場するキャラクターには実際の登山家をモデルにした人物が登場し、また、実在の登山家も登場しており、作品のリアル志向の高さが伺えます。

ここではモデルになった登山家を紹介します。

羽生丈二

主人公・羽生は実在の登山家『森田勝』さんの功績や人柄、エピソードをモデルにしており、名前は将棋名人の『羽生善治』さんから取られているようです。

また、羽生と一緒に「冬季鬼スラ」の初登攀に成功した井上は、元ネタである「冬季三スラ」に森田と一緒に登攀した『岩沢栄太郎』さんがモデルになっています。

森田さんの功績に関しては、こちらの方の動画が参考になります。

彼の魅力的な生き様をとても興味深く拝見させていただきました。

是非ご確認いただければと思います。

【ゆっくり解説】三スラの栄光・Gジョラスの悲劇/『神々の山嶺』羽生丈二のモデル/森田勝の生と死
ゆっくりアドベンチャー:【ゆっくり解説】三スラの栄光・Gジョラスの悲劇/『神々の山嶺』羽生丈二のモデル/森田勝の生と死

長谷

作中で羽生がライバル視している人物に長谷恒夫という男が登場します。

彼もまた天才クライマーとして名を馳せ、羽生以上の実績と注目度で世間を賑わせていました。

この長谷にもモデルが存在します。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。そう、あの『長谷川恒男』さんです。

長谷川さんも前述の動画と同じ投稿者さんが紹介動画をあげていましたので、詳細はそちらに譲ります。

長谷川さんに関して、彼の実績も勿論素晴らしいのでしょうが、筆者個人の感想としては登山家としての功績以上に彼の死後に奥様が行った活動に胸を撃たれました。

生前の長谷川さんの人柄があればこその奥様の行動だったと思います。漫画と関係ないので割愛しますので、動画でご確認いただければと思います。

【ゆっくり解説】ウルタルⅡ峰に散った天才アルピニスト長谷川恒男/栄光のアルプス三大北壁冬季単独登攀
ゆっくりアドベンチャー:【ゆっくり解説】ウルタルⅡ峰に散った天才アルピニスト長谷川恒男/栄光のアルプス三大北壁冬季単独登攀

マロニー

Wikipediaより引用:30歳ごろのジョージ・マロニー

実在の登山家『ジョージ・マロニー』氏も記録として登場します。

彼は、人類初のエベレスト登頂に挑んで帰らぬ人となった人物で、一緒に山頂アタックを決行した『アンドリュー・アーヴィン』氏も名前が登場します。

日本では「そこに山があるから」という言葉が有名ですね。

実際は記者にモチベーションを質問され「そこにエベレストがあるから」と答えたようで、上記の言葉は誤訳とされています。

個人的には特定の山の名前ではなく「山」と訳したからこそ、現代でも広く知れ渡り、長く語り継がれる名言になったと思います。

固有名称にしてしまうと聞いた人からすれば他人事であり、自身のレベルと離れた挑戦は別世界のおとぎ話のような感覚になりますが、「山」とすることで身近な自然物として現実味を帯びてきます。

結果、自分も登山に挑戦してみよう、というモチベーションが起こり、実経験を経てマロニーや多くの登山家達の挑戦の偉大さや言葉の重みを肌で感じることが出来るのだと思います。

話が脱線してしまいましたが、マロニーはエベレスト登頂を目指し散っていった多くの登山家達の中でも一際有名で、彼が登頂成功したかどうか未だに議論されているようです。

作中でも彼の遺したカメラが物語の鍵になっています。

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