こちらの記事は、

にて同立三位にランクインした五本の指の「切り裂きマリー」の評価項目の解説です。
何故筆者がこの点数をつけたのか、本記事では書ききれなかった内容を書いていきます。
本記事未読の方は、先ずはそちらから読んで頂くと一層楽しめるものと思います。
切り裂きマリー

©十塚理弘(著)マテリアル・パズル(18)/スクエア・エニックス刊 All Rights Reserved.
評価
【P3・S4・T5+・破3(17/30)・防5(9/10)・耐2・特3・Iq4・M4-】
評価値合計:33
評価項目はこのような内容になっています。
- パワー【P】(魔力量。攻撃の平均的なエネルギー)
- スピード【S】(動きの速さや手数、攻撃の速度)
- テクニック【T】(戦闘技術)
- 破壊力【破】(パワー×スピード+テクニック)/30
- 防御技術【防】(スピード+テクニック)/10
- 耐久力or回復力【耐】(魔法の力による負けずらさ)
- 特技【特】(固有技能や切り札の強さ)
- 戦闘IQ【Iq】(分析力や対応力、環境利用など)
- メンタル【M】(精神状態を最良な状態へ修正する技術)
これらの項目に対戦時の状況や環境によって数値の昇降が考えられる場合は、評価値に+または-を表記します。
基準は、魔法を極めたジール・ボーイと比べて大体これくらいじゃね?というアバウトな感じです。
P
パワーに関しては、2です。
これはイメージですが、他5指に比べれば非力な印象があり、それを覆すほどの描写もないのでこの値です。
それでも手刀で人間を惨殺出来るだけの膂力は確認できますが、今回のパワーの意味するところとは違うので、評価外です。
S
5に近い4という印象です。
ヨマは直線的なスピードが高かく、それに対して、マリーは超人的な身体能力に加えて、フットワークやクイックネスの高さから無駄を削いだ武術的な速度が際立ちます。
これは戦闘スタイルに反映されており、手数を出すタイプではなく、最短距離で急所を切断して殺傷するタイプでしょう。
5ではない理由は、ジャンクーアを「牢獄の島」から連れ出した後の世界一贅沢な髭剃りによって、彼の反感を買い、裏拳で吹っ飛ばされているからです。
不意を突かれたとはいえ、魔法も使っていないジャンクに攻撃を許したことでこの評価です。
T
戦闘技術は5+です。
個人的な考察では、マリーはスピードとテクニックで相手を圧倒するタイプと考えられます。
魔法の性質(他者の剣技を破る→技術をストックできる)上、本人のスキルと合わせて昇降が見込めますので、+評価とします。
ストックは上限に達していますが、剣技を破るのは結局は自身の技量です。
本人の技量もすさまじく高く、魔法を封じられた状態で魔法使い(グリン)を倒した描写があるのは、確認漏れがなければマリーだけです。また、重火器を装備したメモリア城の守護兵士を一掃しています。
本記事でも触れましたが、ナトラレーゼに勝てたのもTの高さ故と考えられます。
破壊力
3×4+5=17/30で5段階評価は3です。
算出値13~18は3としていますので、この評価です。
ヨマと比べて1しか変わらない事に若干の違和感を覚える方もいらっしゃるかと思います。
これは、上で述べた通りマリーは最短で急所を攻撃するスピードとテクニックがあり、今回の「破壊力」という評価には、そういった相手に攻撃をヒットさせる要素も加味しています。
わかり易い例えで言えばカウンターなどがあります。相手にスピードも利用するので威力も上がりますが、相手の攻撃を見切り的確なタイミングを合わせるなど高度な技術を要します。
防御性能
4+5=9/10で五段階評価は5です。
算出値9~10は5としていますので、この評価です。
防御性能は、相手からの攻撃を「受ける、いなす、回避する」能力です。
先述したジャンクからの不意打ちや vsティトォ・ジル戦での技の鋭すぎる斬れ味を逆手に取られての被弾以外では、明確に攻撃がヒットした描写はありません。
vsナトラレーゼ戦での負傷も相打ちに近いダメージと考えられます。
耐久・回復力
2です。1でも良かったかもしれません。
これには、防御技術の高さ故にそもそも攻撃をもらう描写が少ない事にも起因しています。
一応、剣の結界と呼ばれる攻防一体の技もあるようで、ナトラはそれにより防御に徹するしかないようでした。この要素により2としています。
特技
この項目では、魔法を使った切り札や使用者固有の特殊技能を評価しています。
マリーの特技は様々ありますが、彼は、他者に気配を感じ取らせず白昼の市街で堂々と殺人を犯すことが出来ます。
しかし、この技術が戦闘に活かされる描写が無いので、3としています。
先々評価が改まる可能性を秘めた特技ですが、今回のランキングの条件が暗殺向きではないので、この評価に甘んじています。
戦闘IQ
比較的高い方だと思いますので4としています。
具体的には、グリンの魔法の発動を瞬時に分析したり、ナトラを逆上させて短期決戦に持ち込もうとしたりなどです。また、戦術的撤退を選択できる柔軟性も持ち合わせています。
マリーは、五本の指の中では比較的戦術的に戦う描写が多く相手の魔法への理解度や対応が上手な印象です。
メンタル
メンタルは当初4と考えていましたが、心の安定の為に「試し切り」と称して女性を惨殺するのはメンタルの弱さ故と考えられますので、2としたいと思います。
4と考えていた理由は、全く同じ理由で「好みの女性を殺せるのは良くも悪くも強いメンタルが必要」と考えたからでしたが、そもそも論で上記の理由から減点が妥当でしょう。
追記:うっかりしていましたが、最新刊準拠の能力なので、心の安定を手にしているマリーのメンタルはやはり4-くらいで良さそうです。
最後に
本記事でも繰り返し述べていますが、あくまでランキングのための指標ですので、
あまり真に受けない様にお願いします。
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