【漫画おすすめ】名作相撲漫画『バチバチ』シリーズを紹介!死んで生きられるか!?【遺作】

漫画紹介

どんな漫画?

今回紹介する漫画は、

佐藤タカヒロ先生による『バチバチ』シリーズです。

本作は、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された相撲漫画です。

シリーズは、

  • 第1部『バチバチ』全16巻
  • 第2部『バチバチ BURST』全12巻
  • 最終章『鮫島、最後の十五日』全20巻(未完)

の三部から構成されていました。

世界観

現実の日本に近い世界が舞台の作品です。

国技館など実在する建造物が多く登場し、筆者は相撲に明るくないので断言できませんが、相撲部屋や力士のバックボーンなど実在するモデルがあると思われます。

大相撲

相撲は、日本の神事であり、そこから派生した武術・武道のことです。

神事というだけありその起源は日本神話に見ることができます。

記紀によると、国譲りの段でタケミカヅチとタケミナカタの戦いの様子が相撲の起源であると伝わっており、神様同士の力比べが現代まで残っているわけです。

その後、記録上最古の取り組みは、野見宿禰と当麻蹴早という人物達が垂仁天皇の御前で行ったものが実質的な相撲の源流となります。紀元前23年のことです。
(この記録は柔道の起源でもあると云われています)

現代の形になったのは江戸時代のことで、その頃から「大相撲」という興行が始まりました。

1684年のことで、元々は寺社の建築費などを集める興行として始まった物が、お上の達しにより相撲団体と年寄りの管理の下で職業として成立しました。

番付け

番付表(平成24年1月場所):Wikipediaより

作中の力士たちは、実在の力士同様に番付けによって角界での立ち位置が決まります。大相撲の順位表だと思ってください。

力士は、成績によって番付けは上下します。これには最新の戦績が反映されます。

強くなること=番付を高めることであり、横綱を目指す行為なのです。

ただし、単純な戦績のみでランクを上げるわけではなく、総合的に判断されます。特に横綱ともなると品格なども重視されます。

番付表の特徴として、紙面を東西に見立ててパワーバランスを見ながら同格の力士を左右に配置します。

以下、各番付けの名称と序列です。読書の際にご参考にしてください。

・横綱:実力主義の角界における最高位の肩書です。「品格・力量が抜群である」ことが昇進の条件であり、角界の強さの象徴です。非常に厳格な取り決めにより資格が管理され、強さを維持できない者は、休場するか引退を余儀なくされます。作中では神の依り代と呼ばれ、相応の実力と周囲からの凄まじいプレッシャーを感じながらもパフォーマンスを維持する精神力が必要になります。
・大関
・関脇
・小結
・前頭
〈ここまでを幕内力士と呼びます〉
・十両〈を加えた六つの肩書を関取と称します〉

幕下、三段目、序二段、序の口、番付け外〈力士養成員。幕下以下は養成中の力士という扱いの様です。厳しい世界ですね〉

横綱という称号が誕生した大まかな経緯は、こちらの記事に書いていますので、ご一緒にお楽しみください

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魅力

熱いです。

とにかく熱い作品です。

「死んで生きれるか!?」

という信念を持って取り組みを行う主人公・鮫島鯉太郎の相撲に向かう姿勢がとにかく熱いです。

熱いキャラクター達による、熱い人間ドラマによって繰り広げられる、熱いストーリー、

それがこの作品の魅力です。

一見粗野で素行不良の青年が、周囲の心ある人達との交流を経て人間的に進歩する「成長譚」

相撲という国技に命を懸ける力士達の血と汗と涙が滴る「スポコン」

多くの魅力的なキャラクター達がそれぞれの信念心情思惑によって交差する「群像劇」

バチバチは、そんな物語です。

あらすじ

第1部『バチバチ』

主人公・鮫島鯉太郎には、かつて名大関と呼ばれた父がいました。

大関・火竜です。しかし火竜は暴力事件を起こし角界を追放されてしまいました。

その後、両親の離婚と火竜の事故死により鯉太郎は天涯孤独になりかけます。

そこで火竜の友人(斎藤家)に引き取られ、不良少年として後ろ指を指されながらも高校を卒業します。

その間斎藤家の庭にある木に向かって「ぶちかまし」の鍛錬を行い続け、強靭な足腰によるダッシュ力と常人離れしたタフネスを身に付けます。

そのぶちかましによって、巡業中の幕下・猛虎を倒したことで空流部屋からスカウトされます。

これにより、鯉太郎は角界の門戸を開くのでした。

同じころ、高校横綱の王虎も父の虎城部屋へ入門します。

彼の父は、元横綱・虎城であり、火竜はかつて虎城の付き人として良好な関係を気づいていましたが、ある事件をきっかけに袂を分かった仲でした。

父親の代から続く因縁のライバル関係、他にも同期生のライバルや兄弟子力士との交流など、見どころ満載です。

第2部『バチバチ BURST』

前シリーズから半年の歳月が流れています。

鯉太郎が兄弟子の白水と序二段優勝を巡って同門対決を繰り広げて半年、同じく兄弟子である阿形吽形が幕下優勝を巡って同門対決を繰り広げてから半年、鯉太郎は幕下に出世していました。

そして、空流部屋は新たに学生横綱の常松と丸山大吉の2人の新弟子が入門します。

これにより鯉太郎は兄弟子になり後輩の面倒をみる立場になりました。

しかしここは実力主義の相撲部屋。下からの突き上げは競争社会の常。

不和の火種は燻っている状態です。

それでも鯉太郎は、癖の強い弟弟子の教育に四苦八苦しながらも関係構築に努めるのでした。

第二部は、正味な話第一部に比べて人間関係がよりギスギスしています。

ストーリーは若干の息苦しさも感じる展開が続きますが、それでも幕下の熱い取り組みは注目で、読者さんはページをめくる手を止められないことでしょう。

そして、きたる五月場所、同期のライバル力士や十両を狙う強豪力士達、そして眠れる虎がついに目を覚まし、鯉太郎に牙をむきます。

激動の第二部も当然見どころ満載です。

最終章『鮫島、最後の十五日』

前シリーズから五年の歳月が流れています。

鯉太郎は幕下優勝を果たすなどの戦績を持ち、本シリーズでは幕内力士となっています。

かつては悪童と揶揄されながらも反骨心と実績で周囲を黙らせ、結果多くのファンを魅了する人気力士となっていました。
小兵、ソップ(細身の力士)ながらも真っ向勝負を信条とし、大関など格上相手にも臆することなく挑み、力と技で土をつけるほどです。

直接対決による戦績は非常に良好で、途中休場することはあっても幕内を維持し続けています。
途中休場の主な理由は怪我による継戦不可であり、鯉太郎は常に劣勢で、体はボロボロです。

これは、幕内力士として非常に小柄な体格と太りにくい体質が原因でした。

「自分は相撲に愛されていない」と鯉太郎は自分の体質に苦慮しながらも土俵に向かい続けます。

心を砕き、体を削り、燃え上がるような魂の取り組みをするために。
鯉太郎の最期の15日の幕が上がります

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遺作

本作は、2009年から2018年までの9年間連載されましたが、18年7月3日に作者の佐藤先生がご急逝されたため、未完の大作としてご本人の遺作となりました。

41歳という若さで鬼籍に入り、ご家族を残し、未完のまま作品を遺してこの世を去ることは、さぞ無念だったろうと思います。

死因は、『急性冠症候群』といい、非常に突発性が高い病気だそうです。

そのため兆候もないまま急逝され、読者や関係者を驚かせました。

筆者も当然のように驚きましたし、残念で、なによりご遺族の方がお気の毒で言葉もありませんでした。

当時『バチバチ』は終盤に向けて最高の盛り上がりをみせており、毎週楽しみにしていたので続きが読めない事もショックでしたが、しかし、それ以上に幼いお子さんを残して逝かれる事に身につまされる衝撃を受けたのことを覚えています。

SNSで発信することすら憚れるほどでした。

急性冠症候群

この病気について少し触れておきます。こういった悲しい出来事を周知することで、危険性や予防法を知り、教訓として日常生活に落とし込むことは社会活動として重要だと弊ブログでは考えています。

  • 急性冠症候群 ‐ゅうせいかんしょうこうぐん
不安定狭心症(心筋壊死に陥らなかった症例です。CK-MBは軽度上昇のみ。)
急性心筋梗塞(心筋壊死に陥った症例です。CK-MBは高度上昇。)
虚血性心臓性突然死(虚血心筋または壊死心筋により電気的機能不全を起こし、致死性不整脈に至り、突然死となることがあります)

上記三つの病気の状態を含んだ名称であり、急激な冠動脈狭窄(血管がしぼむこと)によって生じます。

危険因子

喫煙、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症、睡眠不足があります。

多くは生活習慣病と言われる病気であり、本人の心がけ次第で危険を回避できるものです。

職業柄難しい物もあるかもしれませんが、読者の皆様には是非気を付けてくださいね。

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