先日投稿した

こちらの記事にて、太陽の神ニカは太陽神ミトラをモデルにしている可能性が極めて高いことが発覚しました。
そして、その後更に詳しく調べることで、別の説を考察することが出来ました。
それはルナーリア族のモチーフについてです。
結論から申しますとルナーリア族はクリスマスの前身として古代ローマで祝われていた、
サートゥルナーリア祭 が由来であろうと思われます。
詳しくみていきましょう。
ルナーリア族とは
そもそもルナーリア族については未だによくわかっていません。
太陽の神ニカの名前が出ると同時期に作中で存在感を増した種族名です。
準絶滅危惧種であり、現存するのは百獣海賊団のキングくらいで、作中では彼しかその存在を確認できません。
政府に情報を流しただけでも1億ベリーと言われる程の希少種族で、ビッグマムなどからも存在を狙われていました。
体質など様々な特徴がありますが本記事には関係ないので、個人的な考察は割愛します。
太陽神ミトラ
上記のリンクからも確認できますが、筆者が現時点でニカのモデルとして最有力だと考えている古代インド神話の神様がミトラです。
古代インドと書きましたがこれは正確ではなく、ミトラはかなり広い範囲で信仰を集めていました。
その一つが古代ローマ帝国です。文化交流の結果、南アジアや中東で信仰されていたミトラ教が地中海世界に導入され、既存の信仰(太陽神ソル)と習合されていきました。
ローマでは、ミトラス呼びます。

冬至
話は変わりますが、冬至とは一年で一番日照時間が短い日のことです。
すなわち太陽の力や恩恵が弱まる日という事になります。このことから「太陽神の死の象徴」として考えられてきました。
しかし、逆にこの日を境に昼の時間が長くなる日でもあり、「太陽神の復活」とも考えられています。
クリスマス
クリスマスは言わずと知れたイエス・キリストの誕生日のお祝いです。
日本では何だか解らんけどケーキを食べる日くらいの認識ですが、多くの国の信徒たちにとっては特別な日です。
一般的に、このクリスマスのルーツは古代ローマの冬至祭であり、これは太陽神の誕生・復活を祝うお祭りでした。
太陽神とはミトラ(ス)のことでもあり、それ以前に信仰されていたソルという神様のことでもありました。このあたり割と適当だったのかもしれませんし、一枚岩ではなかったのでしょう。
しかして最終的には、キリスト教をローマの国教に据える為に吸収されていきました。
そして現在の形で2000年近く恒例行事として世界中に普及しているわけですね。
余談ですが、この太陽神が吸収されたという経緯が、今後のワンピースの展開に関わってくるのでは?と筆者は考えています。

サートゥルナーリア祭
このお祭りは、ローマの冬至祭より昔に行われていた土星の神様の誕生を祝うお祭りです。

発祥は紀元前217年頃で、当時ローマが他国との戦争に敗れて消沈していた国民を鼓舞するために行われたお祭りだと云われています。個人的には、国民の不満を発散させるためのガス抜き的なお祭りだったのでは、と思っています。
この祭りの特徴は盛大なバカ騒ぎであり、無礼講が公然と容認されていました。
その最たるものとして、奴隷と主人が立場を入れ換えて振舞うことが出来たのです。
あくまで表面的な立場逆転ではありましたが、奴隷達にも好評で、当初は一日だけのお祭りが一週間に延長され、毎年の恒例行事になっていきました。
それがミトラを信仰する冬至祭やキリストを信仰するクリスマスの源流になったわけですね。
さて、聡明な読者さんはお気づきのことと思いますが、物凄いワンピース的な記述がありました。
そうです、奴隷と主人が入れ替わるという一文です。
そして、太陽神との関りも読み解けます。
つまり、ワンピの太陽の神ニカの役割として語られている「奴隷の救世主」がこの祭りの特徴からつたわります。
負け戦ではありましたが、終戦後の宴、もワンピース的です。
現時点ではルナーリア族とサートゥルナーリア祭との関係はわかりませんが、これだけワンピっぽい要素があって無関係とは思えません。
ニカはルナーリア族の戦士というのが今の所の結論です。
新しい情報が公開され次第随時記事を投稿していこうと思います。
土星と麦わら帽子
ワンピースのロゴの『O』がドクロマークに麦わら帽を被ったデザインになっていますが、ちょっと土星と似てますね。
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