2022年2月22日発売のマテリアル・パズル~神無き世界の魔法使い~を読みました。
単行本を予約注文していたのですが到着が二日後ということで、合わせて電子書籍版を購入し、発売日に読むことが出来ました。
今回は先日投降した記事の補完をしつつ感想を書いていきたいと思います。
なお、投稿した記事には下のリンクから飛ぶことが出来ます。

当該記事内ではネタバレをしないために、かなり情報を絞っていたので言いたいことを全然言えなかったのですが、今回はネタバレ解禁で好きな事を好きなように語る所存です。
また既読の方へ向けて書いているので過去のエピソードについても詳しくは説明しませんので、その点はご了承ください。
まず、いくつかのトピックに分けて感想を述べたいと思います。
- ジルとジャンクの闘いの結末
- マリーとナトラレーゼの勝敗とその後の展開
- 命七乱月の汎用性の高さ
- 三大神器強すぎ
- おかえり
注目すべきはこの5つかなと個人的には感じています。
ティトォ復活は物語の展開上そろそろだろうと当りを付けていたので新鮮な驚きこそありませんでしたが、土塚先生が「主人公の中の主人公」と称するだけあって、凄まじい求心力と状況打破能力でした。
クゥが使用した「星体消滅霊磁砲」はマテパ20巻第2章最後のページで告知されていた第4章の煽り文「裁きの星」のことで間違いないでしょう。
正直忘れてました
ジルとジャンクの闘いの結末
五本の指対決です。結果的に第一試合という事になるのでしょうか。
鬼人ジール・ボーイと魔人ジャンクーアの人間頂上決戦とも呼べる対決でした。
お互い全力でぶつかりながらも手数と能力の性能で勝るジャンクが優勢で向かえましたが、勝負は防御に徹したジルの逆転勝ちでした。
個人的には引き分けになるのではと思っていたのですが、ジルが勝ってくれて良かったという思いと、三十指最強の攻撃力と称される三獅村祭が守勢に回って勝つという展開は少し残念でもありました。
それだけジャンクの強さとエッグの性能が抜きん出ていたという事ですが……。
結果的にジャンクが仲間になります。
この時点では、舞響大天とブライクブロイドをジャンクとジルがそれぞれ足止めする役割だと考えていました。
他のメンツでナトラレーゼを倒す展開になるのかと思っていましたが、まさかのナトラレーゼが登場し、物語は佳境を迎えますね。
追記です)
こちらの方のtweetで思い出しました。
ジルがジャンクに対してはなった「お前の総てを受け止めてやる」というセリフは、
プリセラの「魂でぶつかってこい!!しっかり受け止めてあげるからさ」のセルフオマージュなんですよね。
読んでいて気が付いていたのですが、執筆時に何故か忘れていました。
不覚です。。。
マリーとナトラレーゼの結末とその後の展開
ナトラレーゼの登場で色めき立つのも束の間今度はコルクマリーが出てきます。
五本の指対決第二試合が勝手に開催されましたね。
全盛期のバレット王の復活以上にこの展開は熱かったです。しかしバレットも五本の指クラスに強かったのは嬉しい情報でした。
さて、結末はマリーがナトラレーゼの首を切り落として勝利します。
その際使用した技が「天衣無縫十三刀流」。一本増えてますヤン
これは技を極める過程でもう一人の女性を心の安定の為に惨殺したのか、それとも単に技の威力が増したことを示唆しているのか現段階では不明です。
そして、ナトラレーゼもこのまま終わるとは少し考えずらいですね。
星の卵のレプリカを使用して星体消滅霊磁砲から主人公チームを助ける術に心当たりがあるような口ぶりでした。
この二人は目的が不明瞭なので今後の展開に期待したいです。
が、首を切断された状態からの生還はブライクブロイドくらいしか前例がなく、ここからナトラレーゼが復活することは考えずらいですね。
よって、死して尚も効果が残り続け、霊磁砲から星を守るのではないかと思います。
今後の展開として、7thボルト第7の盾の効果で何等かのプロテクトを星全体に施すのではと予想します。
予想は全然自信がありませんが、マリーのセリフや周囲の雰囲気から、7thボルトの「大気を変換して結界を作る」という性質が関係していそうですね。
レオドリスすら到達しなかった「矛ノ世界ト盾ノ世界」、このまま終わってほしくない心持です。
命七乱月の汎用性の高さ
まず、この魔法について少し情報を整理してみましょう。
禁断五大魔の一つで、効果は「魔法を超えた存在を生み出す」能力を持ちます。
メモリアに封印されていると云われていましたが、実際は別の形で封印され、封印解除のトリガーの為にメモリア魔法陣が行われました。
魔法陣に勝利したミカゼが鞘としてその身に宿す事になりました。その際特にパワーアップなどはありませんでした。
魔法自体は七人の魔法使いの魔力によって力を使用できます。
魔法具は魔導鍵(エクスレイブ・マテリア)で、クライムが持つマスターキィに存在変換によって姿を換え、隠されていました。
ゼロクロイツでは、星の扉を開くことで大地に記憶された全ての魔法を使う事が出来ました。あの時のシュウガはマジでカッコ良かったですね。
神無9巻にてティトォに受け継がれ本格的な活躍が描かれます。
手始めに魔導戦艦エクスレイブ・マテリアに姿を換え、浮上した女神の国(ギャラクシアナイトメア)を追います。
約10ページに渡り、対要塞空中戦を繰り広げます。
その後女神の国に潜入して三大神器と闘いに突入。この魔法の真価が発揮されます。
ティトォが「真空牢獄魔法」「寿命変換魔法」「災厄乱反射魔法」「魔粒子対消滅魔法」「確率変動魔法」「破滅相殺魔法」などを立て続けに生み出しました。
汎用性が高い……どころか、人間の想像力の範囲なら出来ないことはない魔法ですね。
三大神器強すぎ
強すぎます。
命七乱月を装備したMPのティトォとジール・ボーイ、ジャンクーア、WWフレアで強化したミカゼ達が束になっても勝の糸口を見出すことが出来ません。
手も足も出ない、というほどの力の差ではありませんが覆せない明確な隔たりを見せつけられます。
ブライクブロイドの無限増殖魔法とかいうチート級の継戦能力を持つ真紅虎龍牙がヤバすぎますね。
加えて、舞響大天のヘルキルデスベルは未だに底が見えません。
このヘルキルデスベルは他の五大魔と違い出自が明らかにされていません。
「始まりのクロイツ・ヌル」としてデュデュマの抑止力でもある命七乱月、そこから生まれた空間転移魔法・マザー、デュデュマによって生み出されたブルートゼクスが使用した真紅虎龍牙などは、出典が明瞭な分だけ安心感があります。
ゴットマシンも厳密にはよくわかっていませんが、初代メモリア女王が王家の血筋に隠したという事はメモリア由来と考えられます。
しかし、この「自殺願望を喚起させる(意訳」とかいう狂った魔法だけ、いつ生まれたか不明なため非常に不気味です。
今後、明かされるのでしょうか?楽しみですね。
あと全然関係ないのですが、この戦いの前にジャンクーアがジャッカにyシャツを直してもらっていたのですが、描写もなく脱いでましたね。
ちょっと寂しいなあと思いました。と……思っていたのですがよく見ると腰に巻いてましたね(追記
おかえり
誇張や大袈裟でなく、本当に涙が出ました。
アクアとプリセラが復活してくれました。
これは、まぎれもなく「おかえり」ですね。
リアルタイムで10年ぶりに三人が揃いました。しかも絶体絶命。いよいよもう無理っぽくね?というタイミングでの登場です。
ヒーローは遅れてやって来るという黄金律を遵法するが如く、見事に死亡フラグをへし折ってくれました。
この漫画は主人公が三人いるからこそ許される登場でしたね。
お恥ずかしい話、ティトォの復活は予想していたのですが、二人の復活は何故か全く考慮していなかったので本当に嬉しかったです。
恐らくマジックパイルを使用できるものと考えられますので、ここから一気に形成を逆転してほしいところです。
気掛かりなのは、二人ともに回生の術が施されているであろうことと、アクアの右手ですね。
アクアと舞響大天ことアロアの姉妹の因縁、プリセラの生への終着とブライクブロイドの死への渇望。
この二軸の闘いがこの先に待つティトォとクゥの対話の呼び水になるかと思うと続きが気になって仕方がありません。
第9節~かけら あつまり~にて決着でしょう。

コメント
Ух ты, мне понравилось!.