【漫画おすすめ】神無き世界の魔法使いに救いはあるのか?マテリアル・パズル シリーズ紹介【ネタバレなし】

漫画紹介

どんな漫画?

今回紹介する漫画は、

土塚理弘先生による『マテリアル・パズル』シリーズです。

本作は、2002年2月号より『月刊少年ガンガン』(スクエア・エニックス刊)にて連載開始されたバトルファンタジー漫画です。

20年経った今なおシリーズが続いている作品になっております。

シリーズは、

  • 『マテリアル・パズル』
  • 『マテリアル・パズル~彩光少年~』
  • 『マテリアル・パズル ゼロクロイツ』作画:吉岡公威
  • 『マテリアル・パズル~神無き世界の魔法使い~』

の四作から構成されています。

最終章である『マテリアル・パズル〜神無き世界の魔法使い〜』は月刊モーニングtwo(講談社)にて連載しています。

電子書籍版も全シリーズ共通で講談社から発刊されています。

マテリアル・パズルという名称は本作のタイトルであると同時に作中で登場する「魔法」の固有名称でもあります。

万物の持つ固有のエネルギーである「マテリアルパワー」をパズルのように分解して再構築することで、この世界に新たな法則を生み出すことができます。

この技術と生み出された力を自在に扱うことが出来る人の事を「魔法使い」と呼びます。

世界観

魔法が伝説的に語られる世界が舞台の作品です。

魔法使いはおとぎ話の中でしか登場しないのが一般的ですが、確かにその存在が認知され、広く語られています。

辺境の地で隠遁生活をしていた主人公「ティトォ・アクア・プリセラ」の三人も不老不死の魔法使いとして周囲の村々の人たちに知られていました。

そんな三人の元に「御風」という少年が訪ねてくるところから物語は始まります。

御風は、未曽有の危機に瀕した故郷の村を救うためにアクア達の元を訪れたのでした。

時を同じくしてアクア達に魔の手が迫ります。果たして彼らの目的は?

三人の主人公達は何故不老不死になったのか?

おとぎ話の中で語られる魔法使いとは?

この世界に迫る危機とは?

本作は、多くの謎を秘めた魔法の物語です。

おとぎ話

マテパの時代まで伝わる言い伝えがあります。

それは物語の冒頭でティトォによって語られます。以下のようなものです。

1000年前大地の底から現れた大魔王デュデュマが世界を滅ぼした
人々はあきらめ滅びをうけいれはじめていた
これが大地の法則なのだと
進みすぎた文明への
大地を汚し傷つけつづけた自分達への報復なのだと__
世界が滅びゆく中
人類がすべての希望をなくしていく中__それでも

「デュデュマに立ち向かう者達がいた」
「彼らは文明の力も使わずたいした武器も持たずにデュデュマに向かっていく」

彼等はデュデュマに似た力を持っていた
唯一デュデュマに対抗できる力__

「それが魔法(マテリアル・パズル)」

彼等魔法の使い手によってデュデュマはたおされた
世界はほろんだが__人類は細々と生き長らえた


これは「女神と大魔王」の闘いとして伝説が各地に残っています。

そして__
1000年後……この大地のために再びその力が必要になった
その力を使う者達「魔法使い」が__

このようなプロローグで物語が始まります。

女神さま

おとぎ話には女神さまが登場します。

1000年前に大魔王デュデュマと闘ったとされる魔法使いで、30人の魔法使いを従えていたと伝わっています。

おとぎ話は世界中に色々な伝わり方をしており、若干変化しているようです。

そのなかでも一般的な伝承は、

天より現れし女神から力を与えられた彼らによって
デュデュマは倒され__世界は滅んだが人類は生きながらえた

というものです。

彼らとは上記の30人の魔法使い達のことで、彼らを称して「女神の三十指」と呼びます。

そして、伝説の剣「命七乱月」でデュデュマを倒したとも云われています。

三つの剣と呼ぶバージョンもあるようで、それが後々物語に関わってきます。

魅力

非常に作りこまれた世界観と登場人物のバックストーリー、先の見えないストーリー展開が魅力の作品です。

特に世界観においては、多くの似た設定の作品があるにも関わらず、本作の優れた独自性を持つ魔法(マテリアル・パズル)によって、まるで初めてファンタジー作品に触れるような読書体験が出来るのではと思います。

更に個人的にツボなのがネーミングセンスです。人名は、一見馴染みがない名前のキャラクターばかりですが、絶妙にしっくりくるリズムであることが多いです。

例えば「アダラパタ」さんなどですね。

特に魔法や能力、武器の名前が秀逸で、個人的に一番好きなのは「仙里算総眼図(せんりざんそうがんず)」です。
二番目は「原始八卦図翠掟(げんしはっけずみどりのおきて)」です。

ただ、良いとこばかりではありません。

本作は、バトルファンタジー漫画ではありますが、コメディ色が強い作風です。そのことに加えて、土塚先生の作画がお世辞にも上手とは言えないので、残念ながら読者を選びます。

これにより爆発的な人気作品とは言えないのが現状です。

しかし一部では根強いファンを獲得し、20年の長きにわたり支持されている作品ですので、読者を惹きつける面白さは間違いなくあります。

一ファンとして是非読んで頂きたい作品です。

あらすじ

シリーズは大きく分けて4章で構成されています。

それに加えて、ゼロクロイツという物語を補完するための番外編が入ります。

このチャプターでは各章の大まかなあらすじを紹介します。

ネタバレはありませんが登場人物の名前は表記しますので、それも嫌だという方はご遠慮いただければ幸いです。

なお時系列順に紹介しますが、購入を検討される方は必ず無印『マテリアル・パズル』をご購入ください。話が分らなくなる恐れがあります。

マテリアル・パズル ゼロクロイツ

マテリアル・パズルの時代から遥か昔が舞台です。全9巻です。

おとぎ話や伝説として語られる「女神と大魔王」の闘いのモデルになった時代です。

主人公は、本作に限り「ベルジ・タスク」という少年です。

彼は故郷の島で親友のシュウガとクリムの三人で動物に乗ってレースをしたりキノコ狩りをして日々を過ごしていました。

彼らは知らなかったのですが、この時代のこの星は超絶危機的状況であり、いつとある外的要因によって滅ぼされてもおかしくありませんでした。

しかもその外敵の討伐を生業にする業者が、あろうことか島に引き寄せてしまいます。

ベルジ達は知るのです。

外敵の脅威を。それらに抗する力があることを。
そして、自らに闘う力が宿っていることを_

この物語は、小さな島から始まる魔法バトルアクション巨大作です。

マテリアル・パズル

物語の最初の1ピース目となる章です。全20巻です。

第1章「大陸の魔法使い達」と第2章「眠れる城の王子様」が収録されています。

主人公は「ティトォ」「アクア」「プリセラ」の三人で彼らはそれぞれ得意な分野で活躍します。

そして、読者的な視点で物語を追いかける「御風」が登場します。彼は、the少年漫画の主人公という感じのキャラクターで、何事にも前向きで正義感が強く、努力家ですくすく成長してくれる良きキャラクターです。

彼ら4人と仲間たちは「女神の三十指」と呼ばれる組織と戦います。

第1章では、舞台であるアルカナ大陸を旅しながら各地の魔法使い達と交流し、時には闘い、次第に明かさられる敵方の脅威に立ち向かいます。

女神の三十指には最高戦力として「五本の指」が設定されており、五人の最強格の魔法使いが存在します。

彼らは不老不死という例外を除けば人間が到達できる最強の五人と目されています。

1章では、そのうちの一人「鬼人ジール・ボーイ」が登場します。

第2章では、舞台をアクロア大陸のメモリア王国に移して物語の真相に迫ります。

この章でティトォ達の親友でありメモリア王国の国王・バレット王や物語の最重要人物、サブタイトルで示唆されている王子様ことグリン王子が登場します。

また、五本の指として、「死神ヨマ」と「切り裂きマリー」の二人も登場します。

マテリアル・パズル 〜彩光少年〜

第3章「煌めきの少年」を収録した全2巻のタイトルです。

なお、電子書籍版21~22巻が『彩光少年』に該当する巻です。

こちらは、メモリア大陸を出発したティトォ達一行が敵の待ち受けるパキ島でむかえる意外な結末が描かれます。

また、物語の前日談として、五本の指の一人「魔人ジャンク―ア」のエピソードも描かれます。

彼は女神様に歯向かい、とある島に幽閉されていたのですが、『彩光少年』にはその時のお話が収録されています。

本記事では触れていませんが、この女神様と周辺の取り巻きたちは物語において非常に重要なキャラクターですので、是非本編でご確認いただければと思います。

マテリアル・パズル 〜神無き世界の魔法使い〜

第4章「神無き世界の魔法使い」を収録したタイトルです。

この記事を執筆中は8巻が発刊されており、明日(2022/02/22)に第9巻が発売します。

この章から掲載誌が月刊モーニングtwoへと替わり、第3章から10年近い期間をおいての連載再開となりました。

その間も待ち続けたファンを喜ばせました。

第4章からは見出しがつき、さらに細かく「節」として描かれるようになりました。

  • 1節「魔法の国の獣共」
  • 2節「百年大戦」
  • 3節「魔人の子供たち」
  • 4節「天使のパン屋さん」
  • 5節「ウォーブル戦記」
  • 6節「凍れる国の鏡姫」
  • 7節「五本の指」
  • 8節「その剣 蒼天を薙ぐ」
  • 9節「~かけら あつまり~」

前述した通り10年近く期間が空いていたので、その溝を埋めるための工夫として、キャラクターの足跡が前章のエピソードとリンクする描かれ方をしています。

それぞれ節によって時代や主人公が変わりますが全て現代の物語に繋がっていく仕掛けになっており、バラバラのピースから徐々に一枚のイラストが明らかになっていく様な爽快感があります。

ざっくりあらすじを書きますと、1節は物語が始まる数十年前のエピソードで、若かりしバレット王と彼に師事するティトォ達が描かれます。

2節は『彩光少年』の直後のエピソードを描き、続く3節でついに現代の物語に繋がるというわけです。

3節以降では、魔人ジャンクーアの息子「ジャッカ」が主人公として活躍します。
彼の妹「ビスカ」と御風などお馴染みの面々と共に世界を救う旅に再び出発します。

この章では最後の五本の指「守護騎士ナトラレーゼ」も登場し、物語の盛り上がりは最高潮です。

追記)最新9巻の感想記事も投稿しましたので宜しければこちらもお願いします。

【漫画感想】マテリアル・パズル~神無き世界の魔法使い~9巻の感想【ネタバレあり】
マテリアル・パズル~神無き世界の魔法使い~最新9巻の感想です。ネタバレを含みますので未読の方はご遠慮いただければと思います。今後の展開ん関する予想も少しだけしていきます。ナトラレーゼがこのまま終わってほしくないと思う方は、是非チェックをば!

ブログ内リンク

最新9巻の感想記事です。

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初めてというわけではないのですが、20年追って来た漫画の公式様に認知して頂けたようで感慨深いです。

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