前回11話からアニメオリジナルの展開に突入しました。
原作者ソウマトウ先生のTwitterによると、
だそうです。
つまり原作第87話(単行本8巻収録分)以降の If ストーリーという事ですね。
そして、今後はある程度原作に繋がるように物語が展開するとのことです。
感想
今回は、語りたいことが山ほどあります。キャラ別に触れていきましょう。
なお、原作のネタバレを含みます。了承の上でご覧ください。
エドワード
まず、やはり件の人物はエドワードでしたね。
前回の記事では素っ頓狂な考察をしてしまいましたね。
触れませんでしたが、シャドーの大人はコーヒー党だと思い込んでいたので、紅茶の講釈を垂れ始めたので違うのでは?と思ってしまいました。
エドワードの目的は、エミリコを誘拐してケイトの内情を知ること。そして、エミリコが口を割らなかったとしても、ケイトが「おじいさまと共にある棟」へ侵入したことを持って、反乱分子の既成事実化することと考えられます。
隙の生じぬ二段構え、ということです。流石はエドワード。
こうなってくると、ルイーズに見られたことも計算ずくだったと思えてきますね。
ケイトの侵入をバッチリ予見して罠に誘う手管はお見事でした。
もし、ケイトの声でエミリコに話しかけていれば、危なかったかもしれませんね。
バーバラとバービー
星付きの長であるバーバラが自ら見回りをするのは正直違和感がありました。
ただ、バービーが亡霊騒ぎの後にエミリコとショーン、ラムに夜の見回りを命じていたことを考えると、因果応報な気もします。
そしてパトリックの前でもお構いなしに、エドワードを呼び捨てにしていたバーバラ様。
ガチで嫌ってそうですよね。
エドワードとエドの関係を知っているはずのバーバラは、何を考えて呼び捨てにしていたのでしょうか?気になるところです。
原作でのケイトの推察では、お披露目でのエドワードの自己紹介はミスではないか、とのことでした。
バーバラは、お披露目でのエドワードのミスを承知していなかったという事でしょうか?
実際知りえるタイミングはなさそうですが……、難しいところです。
一体化の情報は、こどもたちの棟では、表向きにはバーバラとバービーしか知らないことです。パトリックに、エドワード=棟の管理者=特別な生き人形?と、認知させるのは失敗な気がしますね。
ところで、バービーは一体化のことを知った上でバーバラに付き従っている感じがします。
筆者は、バービーはコーヒーによる洗脳が効かないのでは、と思っています。
今回のバービーの目の動きで、コーヒーによる洗脳はされていない、もしくは効きずらいという仮説は信憑性が増したように思えます。
バービーは、バーバラの発作の度に高圧的に発破をかけ、あまつされシャドーに命令する事すらあります。
当然生き人形としては有り得ない行動です。原作でスザンナの言っていた通り、バービーは特別で、シャドーハウスのルールの埒外にいる生き人形と考えられますね。
その上でバーバラに従っているとすれば、凄い忠誠心です。
同期組
それぞれキャラが立っていて良かったです。
特にパトリックとリッキーの絡みが好きです。
パトリッキー
実は前回から気になっていたのですが、リッキーやルウは、ケイト達がシャドーハウスのルールを破る行為を黙認しています。リッキーとルウは洗脳されているので、エミリコ救出に対して反発してもよさそうなものです。
ルウはルイーズの煤能力で上書きされているような気がしますが、リッキーはどうして黙っていたのでしょうか?
筆者は、ルッキーにとっての優先事項が、パトリック>シャドーハウスのルールだったからだと考えています。
リッキーの元々の性格は、高慢で利己的、利に聡く、合理主義なので出世の為に利用出来るもの何でも利用しようとするタイプだったと考えられます。
特に高慢な性格は顕著で、原作では、班の先輩の意見を聞いていたシーンで「この方たちは出世しないな」と見下していました。
パトリック以外のシャドー相手には、基本的に面従腹背な態度で接していることが判ります。
ある意味で最も生き人形らしからぬ態度です。
リッキーのパトリックに対する忠誠は、ある意味で自己愛に近い物だったとも考えられます。
元はリッキー=パトリック(人間)ですからね。
心理学に同一化願望というものがありますが、より根源的なものと解釈できそうです。
しかし、それがお披露目での経験から変化し始めたのではないでしょうか。
エミリコの協調性に触れ、ルウとの共闘を経て、ショーンとの反目からの命の危機、その時に咄嗟に出たパトリックへの心配は、リッキーの個性をより社会性の高い方向へ押し上げたのだと思います。
そしてパトリックも、エミリコとの触れ合いの中で、生き人形にも個性があることを学びました。
リッキーにも個性があり、尊重すべきとパトリックが考えていたことがわかります。
お互いを独立した個人として尊重した上で、二個一対の関係を構築していることがわかりますよね。
パトリッキー組が一番好き、というコメントもよく見かけます。それも納得の二人ですね
それぞれの恋路がどう進展するのかも目が離せない主従です。
ルイーズとルウ
自己愛といえば、ルイーズですね。
ルウは、ルイーズは自己愛が強く、自分への心配はあくまで「顔」としての自分に向けられているものと考えています。
その証拠に、原作ではベンジャミンの言葉でルイーズがルウを慮るシーンがありますが、その時にルウは意外そうな顔をしていました。
今回のルイーズがルウの拉致を危惧するシーンは、上記のものに近いと感じました。
ルイーズの、ルウには手出しさせない、という言葉を聞き、ルウの洗脳はとけました。
このことから、コーヒーの洗脳を解く方法は、
- 大量の水を飲ませて、煤を吐き出させる
- シャドーを殴るなどの反生き人形的な振舞いをさせる
- 強い衝撃を加える
- 一定期間コーヒーを接種させない
- 煤能力の上書き(?)
- 主人のシャドーとの絆が深まる(?)
- 恋(?)»»人間的な情緒を芽生えさせる
この7つが考えられそうです。(?)の三つは描写からの推察です。
原作の今後の展開は、ルイーズの煤能力が、ケイト陣営の切り札になると筆者は考えています。
ジョンとショーン
彼らに関しては、いつも通りでしたね。
ショーンの理性的なところとジョンの直情的な性格は安定感があります。
欲を言えばもう少しジョンの活躍がみたかったです。
ただ、ジョンがケイトに、エミリコ救出を買って出るも断られるシーンは、お披露目でのエミリコがケイトを助け出すことを決意するシーンと対応していますね。
ジョンには、ケイトの顔が、あの時のエミリコの顔と重なって見えたのではないでしょうか?
シャーリー
原作単行本8巻で発覚した、モーフ化したシャーリー様。
てってと走ってケイトを追いかける様子が可愛らしかったですね。
まだお披露目が終わってから30日は経っていないでしょうから、ラムがストーリーに絡むとは考えられませんが、シャーリーが来週の展開に影響してきてくれそうです。
この時点で変身の煤能力が覚醒しているとして、それを何等か利用すると考えられます。
例えば、ケイトとエミリコがエドワードに捕まってしまい、一体化のための箱に閉じ込められます。
そして鍵をかけられて絶体絶命というところにシャーリーが鍵に化けて、救出する。
などではないでしょうか?違いますね。
ケイトとエミリコ
記事が長くなったので、この二人は、来週の最終回でまとめて感想を述べてもいいかな、と考えています。
エミリコとエドワードの絡みは新鮮でした。
エミリコは誘導尋問にあっさり引っ掛かりそうですが(実際に引っ掛かっていたように見えましたが)、まさかの奇策で乗り切りましたね。
あんなのバキでしか見た事ないですw

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