前回から投稿が空いてしまったので、今回は二話分の感想です。
第五話の「庭園迷路」は、単行本第三巻の「審査基準」「不揃いな道具たち」「庭園迷路」「視線」までのエピソードでした。
前回の記事で、もしかしたら今後はアバンがないかもと書きましたが、普通にありましたね。
そして、第六話は、「不完全な地図」「黒い点」「失敗」「浮かび上がる細工」のエピソードでした。
原作25~32話までのお話です。
全体通して、大きく変わっている箇所はありません。構成が少し変わっていましたが、見比べるなどしないと気にならない程度でしょう。
アニメ感想
原作のネタバレも含みます。ご理解の上でご覧ください。
第六話感想
個人的に今回一番印象的だったのは、ラムですね。
内向的で自主性が希薄な性格で、自発的に行動することが苦手なラムが、エミリコを手伝うシーンは、原作を読んでいた時より、心に響きました。
演出もさることながら、構成がいいですね。
物語の序盤で、ガレットデロワにお披露目のヒントがあるのでは?という話になった時、ラムは多数に迎合するような素振りでした。
しかし、中盤では、エミリコを制止されながらも手伝う事を自ら選択します。
この短い間でのラムの心境変化は、前向きなエミリコに触発されたとも考えられますが、それ以前に「変わりたい」「変わらなくては、いけない」という気持ちがあった為と思われます。
第五話では、自己評価が低く、お披露目には自分は落ちてしまうと悲観的だったはずのラムは、エミリコの助言でシャーリーをお茶に誘います。
そして、それが受け入れられたことに破顔一笑にして喜ぶのでした。
その成功体験が、自己肯定感を高め、変わりたいという気持ちを強くしたのでしょう。
もしくは、ラムには、エミリコと対等の友人になりたいという気持ちもあったかもしれません。
いずれにしても、それらの願望が、エミリコと協力するという行動に移ったことは「成長」ですね。
歳をとると、人の成長を見守るのが楽しみになります。これは筆者の話です。
今回のエピソードは、ひときわホッコリしました。
そして、今後の展開を知っているからこそ言える事ですが、このエピソードとエドワードのセリフが、ソウマトウ先生の構成の妙を感じさせます。
第七話の感想
サブキャラたちの個性が光る回でしたね。
特にパトリックとリッキーのそれぞれのシーンでの描かれ方が良かったですね。
エミリコとパトリック、ルウとリッキーの関係は、原作の今後でも展開が期待されます。
パトリッキーコンビの今後の心情変化は、一人称視点での演出が効果的に使われたことで、より期待感が増しましたね。一人称演出が、それぞれのシーンをより印象深い物にしていたように思います。
この時にリッキーがルウを異性として意識するようになると考えると、パトリックがエミリコを好きになる展開は、生き人形とシャドーの関係を考えると自然ではあります。
しかし、できれば、それぞれの個性が故の好意であってほしいと思います。
あまり関係ありませんが、筆者は、エミリコの周囲を仲間に引き込む魅力から、某国民的漫画の『覇気』を連想しました。あなたはいかがでしたか?
個性的といえば、三階のお影様連中も個性が強いですね。
ソフィの声が想像より可愛い系だったのが意外でした。調べてみると花守ゆみりさんが担当声優でした。『ゆるキャン△』のなでしこや『かぐや様は告らせたい』の早坂の声優さんですね。
その他の声優も、三宅健太さん、岩岸だいすけさん、日笠陽子さんなど、実力派声優が固めています。
これは、2期やその先も期待してしまいますよね。
原作・アニメともにシャドーハウスが盛り上がっていくことを願うばかりです
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