どんな漫画?
今回紹介する漫画は、九井諒子(ここのいりょうこ)先生の、
ダンジョン飯 です。
ハルタ(KADOAWA)にて連載中のハイ・ファンタジー漫画です。
ハイ・ファンタジーというジャンルは、異世界そのものを舞台とする作品に用いられます。
また、モンスターを討伐して、調理して食すことをストーリーのメインに据えていることからグルメ漫画との認識も強い作品ですね
世界観

本作は、一般的にイメージする中世ヨーロッパ風のファンタジー設定と「ダンジョン」と呼ばれる地下迷宮を舞台にしています。
筆者はあまり詳しくないのですが、本作の「ダンジョン」には、魔法の力でローグライクゲームの設定に近いルールが付与されている気がします。
主人公『ライオス』は、パーティーを組んでダンジョン攻略に挑み、冒険し、深層付近まで到達します。
そこで強力なモンスターに遭遇しパーティーを半壊させられます。
そして、妹の『ファリン』がその身を挺して仲間たちを地上へ送り届けたところから物語が始まります。
ダンジョン内での死は、魂と肉体の繋がりが切れないので、魔法で蘇生することが出来ます。
ライオスとエルフの魔法使い『マルシル』ハーフフットの『チルチャック』は、ファリン奪還の為に準備することにします。
しかし、弱小パーティーで資金力に乏しかったため十分な食料をそろえることが出来ません。
そこでライオスは仲間たちにある提案をするのでした。
ライオスの提案はタイトルに掛ってくるのですが、この世界では一般的ではありませ。
話が進むにつれて徐々に見えてくるライオスの「やばさ」をコメディタッチで描いているのも見どころです。
あらすじ
ある日、とある離島の墓地の壁から地下へと延びる巨大な空洞が出現した。そこから王を自称する朽ちかけた男が這い出て、一千年の昔に滅亡したはずの“黄金の国”の存在を明かし、王国は“狂乱の魔術師”によって地下に囚われ続けているため、元凶である魔術師を討伐した者には国の全てを与えると言い残し、塵芥となって消えた。その言葉に魅かれ、魔物が跋扈するダンジョンを踏破しようと多くの冒険者が乗り込む時代が幕を開けた。
Wikipediaより
補足情報
本作は、2015~16年ごろに面白さが認知され、その年の漫画雑誌や通販サイトの電子コミック売り上げで一位を獲得しています。
2021年4月時点でアニメ化の情報こそありませんが、筆者は間違いなく映像化するであろうと睨んでいる作品です。
個人的には、フード理論などから作品の分析や考察してみたくなる、評論意欲をそそる作品です。
フード理論とは
お菓子専門の料理研究家の福田里香さんという方が提唱している理論です。
これは「作品の演出を考える上に”食事‟に目を向ける事で、物事の本質や登場人物の内面を理解しやすくなる」というものです。
つまり、フード理論という補助線を引いて物語の展開を考えると、キャラクターの動向を追いやすくなる。結果的にストーリーや世界観を理解に繋がる、と云うわけですね。
善人は美味しそうに食事をする 正体不明な人物は食事をしない 悪人は食べ物を粗末に扱う
福田さんによると、フード理論には上記の三原則があると説明されています。
これをダンジョン飯に当てはめて考えると面白そうだと思いませんか?
本記事ではネタバレになるので触れませんが、機会があれば挑戦してみようと思います。
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