どんな漫画?
今回紹介する漫画は、白井カイト先生原作、出水ぽすか先生作画による、
約束のネバーランドです。
本作は、週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載されたダーク・ファンタジー漫画です。
全20巻が発刊され、2020年12月時点での全世界累計発行部数は2600万部の超人気作で、
アニメ化や映画化などメディアミックスも盛んです。
ジャンルは、ダーク・ファンタジーとしました。
加えて、物語序盤はサスペンスホラーの色も強い作品です。
その頃の雰囲気を好ましく感じるファンも多いです。
あらすじ
主人公の『エマ』は『グレイス=フィールド(GF)ハウス』と呼ばれる孤児院で、
『レイ』や『ノーマン』など多くの友人たち一緒に暮らしていました。
彼らに血のつながりはありませんでしたが、みんな兄弟のように仲良しです。
そして、保母の『イザベラ』をママと慕い、他の子供たちは楽しく生活していました。
しかし、ある時三人は知ってしまうのでした。
この施設は孤児院などではく、人外の「鬼」に良質な食用人肉を供給する人間牧場だったのだという事を……。
非常にショッキングで絶望的な世界観です。
ですが、エマたちは屈する事無く施設からの脱出を計画するのでした。
魅力
ストーリーは、情報戦や心理戦の描写が多いものの物語の大筋はシンプルでわかり易いです。
原案の白井先生のこだわりにより「逆境モノ」でありながら、少年漫画らしいポジティブなエッセンスを感じられます。
また、「エロ、グロ、ナンセンス的なえぐみ」が抑えられているのも人気の一因ではないかと思います。
閉塞的で陰惨な設定ながら、前のめりになってページを捲ることが出来る作品です。
是非読んでいただきたいと思います。
炎上したってMA?
アニメ2期が炎上していたらしいです。
筆者はアニメを観ていないのでこの話題はよそ様の記事にお譲りしたいと思います。


こちらの記事がとてもわかり易くまとまっていたので、ご参照ください。
改変に対する持論
個人的に、原作とメディアミックス作品は別物と捉えているので、改変自体は作品の評価には影響しないものと考えています。
アニメオリジナルを追加した結果、作品としての説得力が増して良質な作品になるケースや、テーマそのものを大きく変える事で原作以上に評価される、もしくは認知される作品も多いでしょう。
つまり、評価の対象は作品としての良し悪しであり、改変自体を認めないというスタンスの原作原理主義的な考えの方々には、筆者は同意できません。
一番わかり易いのはジブリ作品でしょうか。
『ハウルの動く城』や『魔女の宅急便』などは原作を大幅に変えている作品ですが、同じように炎上した話は聞きませんよね。
少しわかりずらい言い方になりますが、改悪であっても作品として面白くなれば良いと考えます。
そんなものないだろうと思われるかもしれませんが、宮崎駿監督の『ルパン三世カリオストロの城』は、モンキーパンチ先生や原作ファンから大変な不評でしたが、アニメ史に残る名作です。
これは映像作品として評価されているからです。

ただ、約ネバに関しては、外部記事を読み限り、そもそも出来が良くなかったようですね……。
気になっている点は、制作会社がCloverWorksということです。
これに関する記事を先々書こうと考えているので、ここでは関連記事を貼るに留めたいと思います。


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